かごしま子ども夢大学

2019 総括リポート vol.1 

子どもたちの可能性と成長を実感

 キャリア教育の一環として、県内の小学5・6年生30人が働く意味を学んだ「かごしま子ども夢大学」。総括リポート第1弾では、講座を通して子どもたちの姿を見つめた協賛企業の視点から、キャリア教育の可能性を探ります。

子どもたちが盛り上がった「模擬教室」。指導者・生徒役に分かれて、教室の仕事を体験しました

子どもたちの様子を語る大久保映見さん(右)・上村真理さん

 かごしま子ども夢大学の協賛企業の一つ「公文教育研究会 鹿児島事務局」は、鹿児島県内で約200の公文式教室を展開、指導者とともに子どもたちの成長をサポートしています。「人材育成と社会貢献という夢大学のテーマは、公文が目指すところと同じ」と、昨年に続き参加しました。

 子どもたちと新聞づくりで接した大久保映見さんは、「いろんな学校から集まった子どもたちが役割分担し、得意分野を生かして新聞を作っていました。互いにコミュニケーションを取り合う姿を見て、自分も勉強になりました」と話します。

 職場体験を担当した上村真理さんは、「最初に行った子どもたちから事務局長へのインタビューは、テーマに合う質問をするのが難しかったみたいなんです。でもその後のプログラムでは、学びを生かして取り組んでいて、短時間で深い思考が育っている、と感じました」と、振り返ります。

 公文式教室のホームページをもっと良くするための提案では、「対面ではなく電話でのやりとりの上、指導者のニーズをくんで柔軟に対応する提案力が必要。子どもたちにできるか不安でしたが、しっかりと考え、電話でのやりとりを通し、改めてコミュニケーションの大事さを学んだようでした」と上村さん。

 「キャリア教育は、仕事が生活のためだけではなく、やりがいにつながることなど、仕事についてさまざまな視点で学べます。きっと将来の仕事の幅を広げ、子どもたちの〝やってみたい!〟につながるはずです」と2人はにっこり。子どもたちの新鮮な目は、受け入れ側にとっても気付きの多い機会となりました。

大久保さんをモデルに、子どもたちが「働きマン新聞」を制作