かごしま子ども夢大学

2019 総括リポート vol.3

「人のために働く」夢への思い強く

 キャリア教育の一環として、県内の小学5・6年生30人が働くことの意味を学んだ「かごしま子ども夢大学」。総括リポート第3弾では、参加した子どもと、その成長を間近で見つめた保護者の視点から、キャリア教育の可能性を探ります。

「かごしま子ども夢大学」に参加した辻大誉くん(小5)と、母親のめぐみさん

 かごしま子ども夢大学に参加した、小学5年生の辻大誉くん。「子ども自身がどんな大人になりたいか、どうして働くのか、将来を考える機会として、ぜひ参加させたいと思っていました」と、母親のめぐみさんは、以前から大誉くんに参加を勧めていました。

 大誉くんの将来の夢は小さい頃から警察官か発明家。夢大学では新たに〝医師になりたい〟という夢を見つけました。

 「看護師である母のように、人の命を助けたり守ったりする仕事を、自分の手と頭を使ってやってみたい。そのために、多くの人との出会いを大切にして、コミュニケーションをしっかりとれる、優しい人になりたい」と真っすぐな瞳で将来を見つめます。

「何のために働くのか」大人たちにインタビュー

■人との出会いで成長

 大誉くんの一番の思い出は、公文教育研究会での職場体験。「講師役と生徒役、どちらも体験したけど、言葉にしてアドバイスするのが難しかった」と振り返ります。また、スタッフから「夢に向かって頑張って」と声を掛けてもらったことが心に残ったそう。

 夢大学を終えて、「たくさんの人と出会い、さまざまな経験ができたことで、子どもにとってチャレンジの夏となったようです。〝人のために〟という言葉が自然と出るようになったのがすごい進歩!」と、にこやかに話すめぐみさん。夢大学というキャリア教育を通し、子どもの成長と、未来への可能性の広がりを実感しています。

職場体験の公文教育研究会では、模擬教室を実施