「大人も大いに刺激を受けました」
キャリア教育の一環として、県内の小学5・6年生30人が働く意味を学んだ「かごしま子ども夢大学」。総括リポート第3弾では、講座を通して子どもたちの姿を見つめた協賛企業の目を通して、キャリア教育の可能性を探ります。
かごしま子ども夢大学第3・4講座の「働きマン新聞」づくりと、職場体験で子どもたちとの交流を深めたカナザワの金沢公人さん。
収集したさまざまな廃棄物の分別・リサイクルを行うカナザワの鹿児島支店長を務め、子どもたちの作った「働きマン新聞」では、「リサイクル100%を目指すイケメン支店長」と紹介されました。
「働きマン新聞づくりでは、子どもたちから〝仕事で一番大切にしていることは?〟〝現在の夢は?〟など、いろいろな質問を受け、自分自身の職業観を改めて見つめ直す機会になりました」と振り返ります。
職場体験ではさまざまな仕事に真剣に取り組む子どもたちが体験後、「この会社には〝誰かがしなくちゃいけない仕事だから自分がやろう〟と考えている人が多いと思った」と話してくれたことに、感動を覚えたそう。
そして閉講式では、受講生代表で、カナザワに職場体験に来た宇都翔大くんが「自分の仕事に誇りを持ち、かっこいい働きマンを目指したい」とあいさつ。子どもたちの成長ぶりを実感すると同時に、「夢大学に企業として関わったのは、大人の私たちにとっても大きな収穫でした」と顔をほころばせます。
■ キャリア教育の可能性
カナザワは、これまでも近隣の小中学校の子どもたちを積極的に受け入れ、工場見学や環境学習を行ってきました。「今回、教育機関や他の企業と一緒に総合的にキャリア教育に取り組んだことで、子どもたちが働く意義について考えることの大切さも学びました」と金沢さん。「将来、夢大学で学んだ子どもたちの中から、リサイクルの分野で働く子どもが誕生したらうれしいですね」